101ランチ会

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101年倶楽部のバーベキューがあるというので、参加を表明した。

バーベキュー中止

「いしざわさんがバーベキューなんて、珍しいですね」というと、去年もやったんだよといしざわさんは答えた。

完全にインドア派のイメージだったので、そういうのは好まないのかと思っていたが、そうでもないのだろうか。

夕飯でキッチンに行くと、久美さんがいたので、同じ話をふってみた。

久美さんは、「ああ、去年ね。いしざわさん、準備とか何もしてないよ。やりてえなあとか言っただけ。今年もヤジマさんが幹事やることになってたような気がする」と言った。

やりたいと思いつくだけなら、たしかにいしざわさんでもできそうというか、やりそうだ。

久美さんによると、昨年は当日雨だったけど、屋根付きの会場だったので開催したそうだ。

今年の天気はどうなのだろうと天気予報を見ると、曇りのち雨だった。

ヤジマさんの書き込みを見ると、雨の予報だったら中止すると書いてあるので、これは危うい展開である。

果たして、バーベキューは中止になった。

ランチ会に変更

ソレハウスに、ヤジマさんが来た。

ヤジマさんは、テーブルでMacを広げると、「バーベキュー中止にすることになりました」と言いながら、粛々と代替のランチ会イベントページを立ち上げた。

「これ、バーベキュー行くって言ってた人もあらためて参加押した方がいいんですよね」
と聞くと、

「はい、それでお願いします」
とヤジマさんは答えた。

わたしは、ランチ会に参加することになった。

バーベキューも楽しみだったが、私はランチ会でもどちらでもよくて、あの謎の新年会を楽しめた自分であれば、もう何のイベントでも大丈夫だという自信がついていた。

だが、もしかすると、バーベキューなら行きたかったけど、食事会なら別に行かなくてもいいやと思う人もいるかもしれなくて、でもそんなことはおそらくいしざわさんはどうでもよくて、そういうことも含めてすべてヤジマさんが考えているのだろう。

こういうことを考えれば考えるほど、いしざわさんという人は本当に101に必要なのかが疑わしいと思えてきて、にもかかわらず、常にヘラヘラしているだけで何の仕事をしているのかさっぱりわからないいしざわさんの不気味さが、どんどん大きくなってくる。

もしかしたら、私以外にもそう感じている人はいるのではないだろうか。

ランチ会当日

イベントページに書かれた、新宿駅近くのビルについた。

エレベーターは混んでいて、1回見送って2回目にようやく乗ることができた。

7階に上がって、店員に「ヤジマで予約されていると思います」と告げると、個室に通された。

まだ、誰も来ていない。

個室という空間が、101年倶楽部というのはヒミツ結社だということをわたしに思い出させて、誰もいないこの状況から、一瞬逃げ出したくなった。

これから何が起こるかわからないという不安に襲われたとき、人は、後戻りしたくなるのだろうか。

よくいしざわさんは、「戻るのはいいことだ」と言っているが、今日戻ったら激怒されそうで、ではいしざわさんが矛盾しているのかというとそんなことはなくて、戻り方にもセンスのようなものがあるのかもしれない。

定刻を5分すぎたあたりで、メンバーが徐々に入ってきて、ランチ会が始まった。

いしざわさんは、スタートに間に合った中では最後から二番目に入ってきて、別にいしざわさんが来たからスタートなわけでもなく、この101はすべてヤジマさんが仕切っているのかもしれないという思いが強まり、かといって今聞くわけにもいかないので、帰ったら久美さんにでも聞いてみることにして、その場はとりあえずビュッフェに集中することにした。

「それでは、料理をとりにいきましょう」というヤジマさんの号令で、全員ビュッフェに向かった。

いしざわさんはどうするのだろうかと思って見ていたら、「めんどくせえなあ」と言いながらも、皆に続いて席を立った。

私は比較的、こだわりや好き嫌いがない。

順番におかずを9マスの仕切りがついたプレートにとり、グラスにアイスティーを入れ、まだほとんどの人は「何にしようか」と物色していたが、席に戻ることにした。

横開きの個室のドアを開けると、中にはいしざわさんがひとり座っていて、『ホモ・ルーデンス』という文庫本を読んでいる。

ビュッフェで料理をとった後に読書をする人間がいるという事実は、考えれば考えるほどおかしくて、私は笑うのを避けるために、考えるのをやめた。

そして、なるべくいしざわさんのほうを見ないように、iPhoneを触ることにした。

続々とメンバーが戻ってきた。

ハニワさんが、いしざわさんのプレートを見て、「え、何それ。それだけ?」と声を上げた。

わたしは『ホモ・ルーデンス』に気をとられて気づかなかったのだが、見ると、その異様さに気づいた。

9マスあるところに、から揚げ2つ(しかも、1マス1つ!!!)、とろろ、うどん、オレンジジュース(他の人は、これはプレートには乗せない)が乗っていて、あとは何もない。

お替りならいざ知らず、最初にガラガラの状態で戻ってくるのは、異様だ。

ランチ会は、平穏に過ぎていって解散したが、わたしはひとりで帰る間中、いしざわさんの気持ち悪さが体から離れないのを感じていた。

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