手帳で人生を記録する!単なるログでなく、記録を蓄積しよう
ライフログ。
ここ数年、よく聞く言葉ですね。
スマホのアプリや、紙の手帳を使ってライフログをつけている人も多いでしょう。
今回は、手帳でライフログをつけるとき、「単なるログでなく、記録を蓄積しよう」という話です。
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ライフログとは
まずは、ライフログという言葉の意味を確認しましょう。
日本国語大辞典には、「ライフログ」の項はありませんでした。
日本大百科全書(ニッポニカ)にありました。
個人の生活(life)をデジタルデータで記録する(log)こと、また、デジタルデータとして蓄積される個人の行動や活動情報の履歴そのものもさす。ウェブサイトの閲覧履歴、電子商取引での購買・決済履歴、携帯端末の全地球測位システム(GPS)により把握される位置情報、携帯電話やデジタルカメラなどで撮影された写真や動画、音楽や映像のダウンロード・再生履歴、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)への投稿やその利用履歴、IC乗車券を利用した場合の乗車履歴など、あらゆる個人情報が含まれる。(以下略)
とのこと。
現代用語の基礎知識2017では、
人の行動をデジタル的に記録に残し、検索できるようにすること。
まとめると、「ライフログは、『デジタルデータで残す、行動の履歴のこと』のようです。
論点の一つ目が「デジタル」、二つ目が「行動の履歴」です。
それぞれについて、考えてみましょう。
まずは、デジタル。
デジタルではなくても「ライフログ」という言葉が使われている例があります。
昨年発売された、「EDiT 大人のライフログ手帳」です。
おもしろいコンセプトですねえ、これ。
終活用なんですね(笑)
この商品は、デジタルデータではありません。
紙です。
僕が使っている「ジブン手帳」も、ライフログ手帳と呼ばれていますが、紙です。
巷で使われている意味では、デジタルデータでなくてはいけないという縛りは、なさそうです。
続いて、「行動の履歴」であるという点。
デジタル大辞泉では、
人の生活のようすをデジタルデータとして記録すること。さまざまな行動や体験、思考などの個人の生活の記録を、系統的・長期的に保存しておくこと。
です。
「体験」とか「思考」が入っていますね。
この論点も、「行動履歴以外はライフログとは呼ばない」という感じではないことが分かりました。
結論として、ライフログとは「主として『デジタルデータで残す、行動の履歴のこと』を指すが、中には紙で残すものや、行動以外に思考を含める場合もある」といったところでしょうか。
ログと記録の違い
ところで、「ライフ」は「人生」だとして、「ログ」はどういう意味なんでしょうか。
調べてみましょう。
日本国語大辞典:
(1)船の速さ、または航走距離を測定する器械。測程器。
(2)航海日誌。航空日誌。
(3)コンピュータシステムの操作記録。また、パソコン通信における通信内容の記録。
なるほど。
ついでに、「航海日誌」も見ておきましょうか。
航海日誌:
船の運航状況を記録する日誌。航行中、停泊中にかかわりなく、出入港、船位、気象、海象の要素、事故などを一定の様式で記載する。入港の際、官庁に提出し検閲を受ける。
「一定の様式で記載」というところがポイントですね。
ここまで見て、「ログは『履歴』のことである」と言えそうです。
手帳に残すのは履歴だけでは足りない
ここからは、「手帳でライフログを残す」ことについて考えてみます。
皆さんが手帳に残しているのは、本当にライフログなのでしょうか。
先ほどまでの定義、「主に行動の履歴」をライフログとして考えていきましょう。
「何時から何時まで、誰々と会った」
これは、ライフログですね。
「今日わかったことは、これこれだ」
こういう、日記のようなものは、狭義のライフログに含まれません。
ご飯を食べたことはライフログですが、ご飯の間ずっと幸せだったことはライフログではありません。
狭義のライフログ、紙の手帳より、スマホアプリの方がいいですね(笑)
「履歴」だけなら手帳よりアプリの方がいい!!!
それでは、手帳に残すのは何なのでしょうか。
で履歴だけでなく、何を残すべきなのでしょうか。
それは、「記録」です。
記録は、
(1)のちのちまで残す必要のある事柄を書きしるしたり、映像や録音で残したりすること。また、その書きしるしたり、録音・録画したりしたもの。特に史料としての日記や書類など。ドキュメント。
(日本国語大辞典)
なんとなく、履歴との違いがわかりますよね。
つまり、
ログは定型の日誌とか操作記録みたいな、無機質なもの。
記録は、後で読んでおもしろいやつです笑
EDiTは履歴でしょうか、記録でしょうか。
記録ですね。
ジブン手帳はどうでしょうか。
バーチカル部分(縦に時間が書いてある部分)は履歴で、一言日記やメモページは記録です。
一般的なライフログは、その名の通り「ログ」
その観点で見ると、ライフログアプリみたいなものは、その名の通り、ほとんどログですね。
アプリでは、何時何分に何をしていたか、が正確にわかります。
そして、集計をしてくれるでしょう。
推移や、先月との比較もできたりしますね。
アプリって、とても優秀です。
僕には使いこなせないけど、中にはフル活用しているすごい人たちもいます。
繰り返しになりますが、「ログを取るならスマホがおすすめ」です。
記録には手帳がいい
反対に、「記録をするなら紙の手帳を使おう」ということも言いたいです。
記録は、後で見返すものです。
受け手は、未来の自分です。
気持ちを手書きの文字で書け、綺麗に書いている日もあればなぐり書きの日もあります。
簡単なイラストも描けます。
同じページに、「配置を考えながら」チケットやレシートも貼れます。
もちろん写真も。
データとして計算するものはスマホの方が優れていますが、紙面、誌面という感覚は手書きが上です。
Apple Pencilのような、デジタルでの手書きも進化していますが、まだまだ自由度が低いので、引き続きアナログとデジタルのハイブリッドが有効ですね。
今回のポイント
ログは履歴である
履歴にはスマホアプリがいい
手帳には履歴でなく記録を残そう
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