【小説体験】『未明の闘争』、『虚人の星』、『69 sixty nine』

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以前にまとめて購入した小説たちを、ようやく読み終えた。

池袋のジュンク堂書店で、小説を購入。保坂和志、島田雅彦、村上龍。

感想をメモしておこう。

未明の闘争

未明の闘争』(保坂和志)。

何がなんだかわからなくて、でも心地よかったし、これを読んでいる間、僕はずっと夢を見ているようだった。

もはや主人公すら出てこないし何の話かも分からない後半、僕の読むスピードはむしろ上がって、気持ちが悪くなった。

小説にも乗り物酔いがあるようだ。読了後、「『未明の闘争』って何なんだろう」と考え続けていて、同作についての保坂さんの対談が載っている『群像』のバックナンバーを取り寄せたりした。

もしかしたら、僕は今この瞬間もまだ『未明の闘争』を読み続けているのかもしれなくて、だからブログがこんな文章なのだろうかと思っている。

虚人の星

虚人の星(島田雅彦)

島田雅彦さんの作品は、かなり久しぶりに読んだ。

虚人の星』が何を題材にした小説なのかを僕は知らないまま購入した。

「国際政治における日本」みたいな話なんだあ、へえ。僕にとっては題材はどうでもよくて、ただ島田さんの比較的最近のものでありさえすれば、それでよかったのだ。

解説を上杉隆さんが書いていて、それは「政治小説は大概リアリティがなくてつまらないが、本作はおもしろく、日本の政治史そのものだ」という意味のものだった。

僕は、これを政治小説という分類をすべきではないと感じた。

『虚人の星』は、島田さんなりの風刺を入れつつ、文学という手段を用いて行った「思想の表明」だ。

政治小説と言われるものを書く人にも思想はあるだろうが、それをそのまま書くのは文学ではない。

だから、現実に近いという意味でのリアリティがないといけなくなる。

虚人の星』は文学なので、現実にはおそらく近くないが、読者はこれを小説的リアリティ(作り事だとわかりつつ、しかし納得できる状態)を感じながら読むことができる。

「小説という形式にはこんな機能があるのだ」と、とても驚いた。

69 sixty nine

69 sixty nine (村上龍)。

村上龍さんが高校生時代を書いた小説。

これの前に『オールド・テロリスト』という最近の作品を読んだので、今度は過去のどれかにしようと思っていた。

龍作品は、昔たくさん読んだので、未読のなかから、ネットで評判がよかった『69 sixty nine 』にした。

69年の長崎の高校生のやんちゃな姿が生き生きと書かれていて、読むと、(村上龍さんが大事にしているであろう)「希望」を感じることができる。

小説は、時代を書くこともできるのだということが分かった。

この『69 sixty nine 』と、『オールド・テロリスト』は、文体から同じ人が書いたと分かるが、後者にある「諦め」はどこからくるのかといえば、それは舞台となる「時代」ということなのだろう。

いやあ、小説おもしろいね。

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