【創作】大島康夫の日記18「101年倶楽部」

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1月18日(金)晴れ

セブンイレブンでクラフトボスと特茶を買って、出社した。

竹田さんは、すでに来ていた。

いつものように、無表情で座っている。

「おはようございます」

というと、

「おはようございます」

とだけ返ってくる。

手紙のことを切り出そうかとも思ったが、先にメールのチェックだけ済ますことにした。

「先日の営業報告、数値が間違っていたので修正お願いします」という内容のメールが2通も来ていて、朝から「めんどくさい」という感覚に襲われる。

こういうのが、ストレスというものなんだろう。

「竹田さん」

「はい」

「星野太郎という人から手紙がきたんだけど、その人知ってるかな」

「知らないです」

「え、そうなの」

「はい」

「あ、じゃあいいや」

「何それ、ふふふ」

竹田さんが笑うのも珍しい。

だが私には、そのことに浸る余裕がない。

知らないと言われて、竹田さんの名前が出たことを言うべきなのかどうか、迷っていた。

いったん言わないほうがいいだろう。

今日中にはいしざわさんの返信がくるはずで、それを待ってからでも遅くはない。

そういえば、いしざわさんは私からのメッセージを見たのだろうか。

iPhoneを見ると、返信が来ていた。

「星野さん?誰だっけそれ。あ、今日101年倶楽部の新年会あるけど、来る?」

なんとなく、肩透かしをくらうことになるのだろうとは予想していた。

予想通りの返信だった。

情報が増えないうえに、また変なものに誘われている。

私はさっきの営業マンからの面倒なメール、竹田さんが知らないと言っていること、そしていしざわさんのいい加減な返信と、色々なことが重なって、始業前なのにすでに帰りたくなってきた。

思考能力が低下したせいなのかもしれないが、その101年倶楽部の新年会とかいうものに参加してしまおうという気分になってくる。

いしざわさんに、返信した。

「新年会?飲み会ですか?」

すぐに既読がつき、「そう。新宿、19:30。店はどこだっけな。忘れたから後でメールするわ」と返ってきた。

仕事にはまったく集中できないまま、ついに18:00、定時になった。

竹田さんは18時になった瞬間、大急ぎで荷物をまとめて帰っていく。

私はダラダラと荷物をまとめて、会社を出た。

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