金子達仁『プライド』で思い出す、スポーツノンフィクションのエンターテイメント性

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金子達仁さんの『プライド』を読みました。

1997年の総合格闘技の一戦、高田延彦vsヒクソン・グレイシーの舞台裏を、20年後の2017年に取材した1冊です。

かつてのPRIDEファンで、金子さんのファンでもある僕にとって、たまらなく楽しい内容でした。

高田vsヒクソンは、20年前の試合。

20年という歳月は、この試合を熟成させました。

本書はその熟成を、金子達仁さんの文章で味わうことができます。

なんとも贅沢な本ですね。

1997年と金子達仁

金子さんは、元々サッカー専門のライター。

そんな金子さんが脚光を浴びたのが、まさに1997年だったのです。

1997年は、日本サッカーがはじめてワールドカップ出場を決めた年。

金子さんは、中田英寿との信頼関係がある数少ない書き手として注目されました。

1996年のアトランタオリンピックを扱った『28年目のハーフタイム (文春文庫)』、そして1997年のことを書いた決戦前夜―Road to FRANCE』。

当時僕も、夢中で読んだ記憶があります。

あとがきで本人も書いているが、まさか20年後に高田とヒクソンの試合についての本を出すとは。

そんな背景だから、たまに出てくる1997年のサッカー界の話も、いいスパイスになっていますね。

榊原さんと会社員

高田vsヒクソン実現に尽力した、榊原信行さん。

後にPRIDE(DSE社)の代表になる榊原さんだが、当時は東海テレビ事業という会社の会社員。

本書の中の榊原さんの苦悩は、読んでいて胸が痛くなります。

会社員という立場でできることの限界。

その限界に跳ね返されてはいけないという矜持。

しかしそれが高田さんには伝わらない辛さ。

榊原さんがいたからPRIDEができたのだとわかるのも、本書の意義です。

PRIDE

また、たびたび登場する、高田さんのメジャーへの思い。

PRIDEによってそれは実現していくのだが、その前夜であるこの時期までを知ることには意義があります。

歴史を変える、動かすというのは、大変なこと。

多くの人の人生が、裏にある。

高田さんが、「出てこいや」の人になる前。

本書では、その一部に触れることができるのです。

PRIDEの映像を、また見てみたくなりましたね。

DVDでも取り寄せてみようかしら。

いや、いっそのこと、前身のUWFから見た方がいいかもしれないですね。

今回ご紹介した『プライド』は、かつてPRIDEを楽しんだあなたなら、間違いなく楽しめる1冊。

 

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