【書評】知的生活の設計―「10年後の自分」を支える83の戦略(堀正岳)

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「知的生活」という単語がある。

分かったような、分からないような、不思議な言葉だ。

不思議なのと同時に、とても惹かれるのも事実である。

誰だって、頭のいい人でいたいものだ。

とはいえ、

「まあ、わたしはフツーの人間だし、知的どうのこうのというのとは無縁だろう」

と思い込んでいた。

そんなとき、研究者・ブロガーの堀正岳氏による「知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略」を読んだ。

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読後、

「どうやらわたしも、知的生活をしてよさそうだ!」

と思えてきて、毎日が楽しくなった。

知的生活とは何か

ところで、知的生活とはなんだろうか。

本書では、何箇所かで定義されている。

そのうちの一箇所には、次のようにある。

知的生活とは、新しい情報との出会いと刺激が単なる消費にとどまらず、新しい知的生産につながっている場合だと考えるのです。

知的生活を構成する要素は、情報、出会い、刺激、知的生産のようだ。

わたしたちは、日々様々な情報を見聞きしているが、その多くを右から左に流している。

もちろん、そうしないと生きていけないわけだが、本来は蓄積したい情報までも流してしまってはいないだろうか。

「知的生活の設計」では、情報を蓄積して、整理して発信するために必要なことが書かれている。

それは決して、論文を書く研究者とか、新規ビジネスをつくる起業家だけに必要なプロセスというわけではない。

専門家以外の人も含めて、自分の興味関心を、長期的に未来につなげるには、どうしたらいいのか。

そして、そのための日々のすごし方はどのようなものか。

万人に通用するハウツーはない。

けれど、ハウツーがないからこそ、本書を読む必要がある。

本書では、再三にわたって、伝えたいのは即効性のあるテクニックではないということが、謳われている。

私がおすすめしたいのは、初めからわかりやすいメリットや教養を追い求めて知的生活の積み上げを始めるよりも、むしろ知らずにはいられない趣味や雑学、興味を引くテーマといったものに集中することで、長い目でみて着実に価値を生み出してゆくことです。
 これは近道どころか、確実に遠回りです。しかし遠回りでないようなものはあなたの個性として輝きません。逆に遠回りをして、あなたのなかにしか存在しない長い時間の積み上げのなかにこそ、複製不可能な価値が生まれます。

情報の蓄積、知的積み上げ

わたしたちは、情報とどのように出会うのだろうか。

たった1日でも、情報に接しないで生活することは不可能である。

にもかかわらず、その情報が自分だけの知識になる人とならない人がいて、後に活かせる人と活かせない人がいる。

知的生活を支えるのは、あなたの興味や好奇心の積み上げです。

知的積み上げ。

読書の時間、作業する時間。

日常の生活の中で、積み上げの量を確保する、すなわち時間をつくることが重要だ。

そして、そのためには、本書でいう「設計する」ことが欠かせない。(設計は、時間だけにとどまらない。書斎という「場所」にも、設計がある。)

情報の整理と発信

情報に触れるだけではなく、それをあなたの「考え」に高める方法を解説します。
それを贈り物のように誰かに情報発信で届けましょう。

「情報」から「考え」へ。

この発想を持っているだけで、わたしたちは、時間をかければかけるほど、成長できそうだ。

いわゆるノウハウコレクターのような姿勢で情報を蓄積しても、それらは使えない知識でしかない。

既存の知識と混ざるためには、どう情報を整理したらいいのか、本書を読んでから、わたしは考え続けている。

そして、情報発信。

この言葉を、ここ数年よく聞くようになった。

ネット、ブログ、SNSの発達で、個人でも手軽に行うことができるようになったからだ。

ただ、情報発信という言葉の意味を誤解しないように気をつけたい。

情報を収集して、それを流す。

それだけでは、ゼロとは言わないまでも、価値は高くない。

では、そこに何を掛け合わせればいいのか。

わたしたち自身の知識である。

得た情報と、既存の知識から、新たな知識をつくり、情報として発信することは、受け手のみならず、自分自身にもいいことだ。

著者も、こう説く。

・知的な積み上げを行っている人が積極的になんらかの発信をすべき理由は様々あります。しかし主なものとしては2つあるでしょう。

・一つは、発信によって蓄積した情報が整理されるというメリットです。

・二つ目に、発信を行うことによってさらに情報が集まってくる傾向があるという点です。

よく教育学の世界でも、人に教えると知識が定着しやすいと言われる。

ブログというのはまさにそういう効果があるのだろう。

わたしは、今まさに、この瞬間、「知的生活の設計」の内容について理解を深めている。

残念ながら、「さらに情報が集まってくる」の方は、まだ実感がない。

おそらく発信が足りていないからであろう。

(つまり、まだまだやることがあるということでもあって、とても楽しみだ。)

10年後

本書の副題は、「「10年後の自分」を支える83の戦略」である。

そして、83番目は、「知的生活で10年後の人生を設計する」だ。

今、世の中には、すぐに役立つ(かのように見える)情報が溢れている。

それらは、今しか役に立たない情報であって、しかもそれらが「商品」になっている。

だから、油断すると、情報収集という名目で、そういうつまらない情報を買ってしまう。

そこには、「今すぐ簡単に、いい結果がほしい」というわたしたちの欲求があって、それは性でもあるわけだ。

10年。

積み上げるには、十分な時間だ。

楽しみながらやったら、あっという間に10年たっているのではないだろうか。

わたしは、積み上げて、情報を整理して、発信しようと思う。

あなたは、どうする?

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