室戸学習塾戦の里中智のピッチング。好投だが、勝因ではない。
下位打線が脆弱な明訓がなぜ勝てたのか。
わたしは、その強さについて、以下の要因があるのではないかと考える。
すなわち、
- 里中の投手力
- 守備力
- 下位打線は打てないが何らかの役に立っている
- 上位打線の、下位打線の弱さを補って余りある強さ
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2失点したが、室戸を寄せつけなかった
まずは、「里中の投手力が高いことが明訓の強さなのではないか」から検証していこう。
高3夏の甲子園。
1回戦、室戸学習塾。
里中は、自責点2。
朝永の先制ホームランと犬飼知三郎のヒット、二盗、送りバント、ホームスチール。
室戸学習塾打線を、全く寄せつけず、好投。
途中、スタミナが切れたものの、粘った。(夏の大会前に家庭の事情で野球部を離れていたことに起因するスタミナ不足である)
犬飼知三郎は、土佐丸の犬飼小次郎、犬飼武蔵の実弟であり、後にプロ入りする実力者だ。
だから、犬飼に打たれることはいたしかたない。
それを除くと、打たれたのは、朝永のホームランくらいだ。
2失点をいつ取られたかを考えてみよう。
最初の朝永のホームランは、先制点。
取られてはいけない1点だった。
実際、このまま1−0で敗れる寸前まで追い込まれた。
2点目は、最終回に同点に追いつかれる1点。
ここも、犬飼ひとりにやられたとはいえ、何としても防ぎたかった1点だ。
好勝負だったといえばそれまでだが、この試合を見る限り、勝因は里中の投手力ではない。(もちろん、試合を壊していないので、好投したことは間違いないが、不知火だったら完封していたのではないだろうか)
次回は、2回戦の里中のピッチングを検証する。
▼いしざわのnote