ドカベンの再読。漫画を1回の消費で終わらせない。
最近、ドカベンを1巻から読み直しています。
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ドカベンが好きだった少年時代
ドカベンは小学生から大学生まで、何度も何度も読んだ作品。
読んだだけでなく、結構ドカベンについて考える時間も長かったと思うんです。
「なんで栃木県の江川学院は、関東大会に出なかったのに、センバツに出られたんだろう」
とか、
「小林真司の最後の1球は、本当にナックルだったんだろうか」
とか。
就職してからは、単行本を実家に置きっぱなしにしていたため、読まなくなっていたんです。
何度も同じ漫画を読む
今年、久々に読みたいと思って、今の家に全巻持ってきて、さっそく1週しました。
だから、今回は、実家から持ってきての2周目。
名作は、何度読んでもおもしろいものです。
そして、読むたびに発見があるものです。
わたしは今、あまり実際の野球を見ません。
ドカベンにおける野球は、現実の野球ではないのでしょう。
わたしは、ドカベン世界の野球が見たいのです。
そのためにわたしがすることは、ドカベンの世界に入り込むこと。
評論もしません。
分析もしません。
データ集計もしません。
謎解きもしません。
ただただ、ドカベンの世界の住人になったつもりで、山田、岩鬼、里中、殿馬の活躍に心躍らせるのです。
それが、漫画を読む、楽しむことの原点なような気がします。
漫画を1回しか読まない時代に、あえて再読する
ところが、この10年くらい、わたしはそういう読み方をしてきませんでした。
新しいコミックを購入して、1度読んで、また次の作品。
そういう人、多いんじゃないでしょうか。
今はkindleもあって、アプリで読めるサービスも増えていて、そもそもスマホのおかげで時間の奪い合いが激化しています。
だから、「ドカベンについて1日中考える」みたいな読み方は、時代に合いません。
結果的に、1回で消費されることを前提とした作品が一時的に流行ることになるのでしょう。
それはそれで、「そういう時代だからね」と受け流してしまえばいいのかもしれません。
ただ、じっくり読むのも、何度も読み返すのも、本当におもしろい!ということも事実です。
そんなわけで、わたしはドカベンを一生読み続けてみようと思います。
▼いしざわのnote